昔々あるところに、立て続けに週末を雪にやられ、ようやくこの日曜日に店を開けられたものの強風に見舞われ飛ばされそうになり、仕方なく午後はテントを外し、骨組みだけで商う一風変わった高級雑貨店がありました。その高級雑貨店の店主は大変徳の高い、人々から慕われる素晴らしい人物でしたが、ここ最近の天候や、商品が若干季節外れといったことが災いし、商売はあまり上手くいっていませんでした。やがて日が暮れ始め、冷たい風に身を切られそうになりながら『雑貨はいかがですかぁ〜?』などと頑張っていると、突然、メガネをかけたクッキーモンスターのような大男が現れ、ゴソゴソと紙袋から4つのこけしを取り出し、
『このこけし達はこの店に幸運をもたらすであろう。』と言い残して風のようにどこかへ去って行きました。それからというものこの高級雑貨店の店主にはいい事続きでとても幸せに暮らしていました。しかし、この徳の高い店主は思いました。
『私ばかりが幸せになってはいけないわ。幸せはみんなで分かち合うものですわ。』
というわけで、明日から『こけし』販売します。4体限定です。
『さぁ!もたもたしていると幸せは逃げてしまいますわ!』
強風に見舞われた高級雑貨店
幸運を呼ぶこけし達
それでは、皆さまのお越しをおまちしておりますわ。